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みずのはし / 2024

1965年までここには「淀橋浄水場」がありました。疫病対策のため、都市化に伴う水道インフラ整備が急務となり、玉川上水から流れ込む水が東京の生活を支えていました。現在は溜池の構造を生かしたビル街に変貌し、都庁がそびえ、多様な人々が交差する場所となっています。
この場所に、消えた記憶の風景として、これまで採集した水に関する文様を組み合わせ、大きなうねりを生み出したいと考えました。日本において水は身近で利用するものであり、時には畏怖の対象でもあります。幕末から明治にかけて集められた水の紋様には、力強さ、しなやかさ、儚さなど、様々な情緒が表現されています。
ここでは日々、異なる国や地域から訪れる観光客や東京に住む人々が交差し、無数の記憶が積み重なります。人と人、記憶、文化が混ざり合い、連なる大きなうねりを表現し、この場所の持つ意味を象徴する時空間を創り出したいと考えました。

会場:東京都庁第一本庁舎1階中央エントランス前
年:2024年
素材:ミラーシートにUVプリント
写真クレジット:木奥 惠三

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