Memorial Rebirth -GIFU Project- /2009
日本各地で様々な都市の再開発が行われている。開発とともにそこにあった町は消え、時間と空間、歴史は簡単な言葉となってしまう。
箇条書きにされないリアルな歴史をどのように繋げるかという課題を、実際に岐阜の問屋町再開発に伴いMemorial Rebirthを行った。
戦後60年の歳月をかけて闇市のバラックから成長し、日本でも有数のアーケード街を形成したこの町の歴史や記憶をMemorial Rebirthを通して、ひとつの風景として見せていく。
このプロジェクトでは、アーケードの屋根の上と、アーケードの中でパフォーマンスを行った。
これは、空間の内側と外側を時空間の距離として表現したかったためである。
屋根の上でシャボン玉を飛ばすことで、アーケードによって隠された時間と空間を昇華させ、パッチワークのようにつぎはぎされ成長してきた町の姿を光(シャボン玉)を通して人々の記憶にとどめた。
今回のパフォーマンスでは、その町の人やメディアによってその歴史を伝えることを同時に行った。
このパフォーマンスを行うことで、消えゆく町の姿、そこにいた人々の記憶を、蘇らせ、新たに繋げていければと考える。
展覧会:岐阜問屋町プロジェクト
場所:岐阜県岐阜市問屋町アーケード
年:2009年
素材:FRP、アルミニウム、バブルマシーン、シャボン液
サイズ:φ504x 400 mm / 1 machine x 50