Liminal Air -descend- 2006
“Liminal Air -descend-”は、見えない大きな力の流れを視覚化したものである。
漫画;AKIRAの第六巻の中に肉体が光に分解されてエネルギーに変換されてゆくシーンが表現されている場面がある
ヒトの力ではどうにもならない宇宙的なエネルギーが、肉体と精神の結合を解き放ち、アインシュタインの相対性理論のE=mc2を具現化している。
鑑賞者は、白い紐で制作し表現した光の波の中で、精神と肉体の結合を解き放ち、精神(思考)を抽出した世界を体験することができる。
この作品は2つの視点から鑑賞することができる。一つは作品の内部に入ること。そしてもう一つは外部から内部を鑑賞すること。
多数のナイロン組紐を使用して光の波形を作り出しており、鑑賞者はこの光の波の中に溶け込んで行く。
作品全体が、舞台のようになっており、劇場の様に見るものと見られるものを作り出す。
竹中工務店A4ギャラリーでは、床が鏡になっており空中を落ちてゆくような浮遊間を感じることができる展示となった。
展覧会:Liminal Air – Descend – 2006
会場:GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)/東京
年:2006年
素材:ナイロン組紐、ガラスクロスコーティング材、蛍光灯、アクリルミラー、音響
サイズ:W1480×D540×H260(cm)
撮影:山本糾